Tatami UK at WABI SABI – 本物の畳を海外でも
WABI SABI は日本人インテリアデザイナーの片岡久仁子と、こだわりのキャビネット職人Andrew
Juniper からなる、家具とインテリアを手がける本格派の日系デザインユニットです。1998年に英国南部チチェスターで開店して以来、独自に洗練されシンプルかつタイムレスなデザインで、ロンドンを中心に多くの方から支持されてきました。
インテリアに関するリクエストの中でも畳は特に需要を伸ばしており、そこから WABI SABI 畳サービスを展開するにいたりました。本物の畳を知る日本人デザイナーだからこそ、期待を裏切らない安心と信頼の畳をお届けできるのです。
Wabi Sabi の畳は日本のベテラン業者からの直輸入です。（オーダーからフィッティングまで約６週間かかります）
日本国外の部屋は、規格が日本と違うため、畳をフィットさせるのに多少勝手が違います。WABI SABI では、さまざまな形や広さの部屋に合わせて、大きさの違うオーダーメイドの畳も提供しています。 畳のオーダー、フィッティングのみならず、家具やインテリア小物まで一貫したWABI
SABI のデザインサービスはシックで本格的、美しく使いやすい畳の部屋を実現します。
畳の心地よさを海外でも。 ぜひ一度ご相談ください。
畳は人にも自然にもやさしい床材です
畳の歴史と背景
「たたむ」ー 畳という呼び方はこれが語源と言われています。
奈良時代頃に初めて登場したと言われる畳は、現在とは違い板の間の上に筵を敷いただけの言ってみればフローリングの床に敷いた薄いカーペットのようなものでした。
やがて平安時代の頃に寝殿造ができてくると、ただの筵だった敷物は、ワラを固めて出来た畳床に被せられ縁がついて、現在の「畳」の形に変化したと言われています。また当時は縁の文様や素材によって階級をあらわしたようです。鎌倉・室町時代頃の書院造の建物では畳が部屋全体に敷き詰められるようになり、その後も日本の建築様式の発達や完成にともなって、畳も少しずつ変化していきました。
かつては貴族や特権階級のものだった貴重な畳ですが、明治時代に入ると一般家庭に普及するようになり、いま現在に至るまで長く愛され続けてきたのです。
日本人ならやっぱり畳
畳の持つさまざまな利点
日本人なら誰でも畳の上に転がる気持ち良さを知っているでしょう。目に優しい青畳の色と相まって、畳表に使われるイ草の香りは森林浴に似たリラックス効果があります。また、部屋の湿度を調整する調湿作用も畳の大きな特徴です。これは畳表の原材料であるイ草とワラ床のワラの、ストロー状の構造に秘密があります。空気が湿っているときには空洞内に
多くの水分を溜め込み保湿、また逆に空気が乾燥すると自然に放湿されるのです。 まさに自然のエアコンディショナー。一定の湿度を保ってくれるので、お部屋はいつも快適です。
さらに湿度調整をする際、人体に悪影響を及ぼす二酸化窒素を吸着して空気を浄化してくれることも、近年の研究でわかっています。畳は科学的にも立証された、人に優しい理想の敷物なのです。
そのほか防音効果もまた畳の持つ大きな長所です。
畳表の材料、イ草
畳があれば、どんな小さなスペースも快適な生活空間になります。小さなテーブルと座布団を置いて、落ちついた空間の和室に。ゲストがあれば、寝具を敷いてベッドルームに。畳の部屋はアレンジが間単で、多目的に使えるのも魅力です。
環境問題が日に日に深刻化する今、私たち一人一人の日常生活での自覚がますます重要になってきています。リサイクルが可能な畳は、そういった観点からも理想的と言えるでしょう。
自然な材料で作られている畳は、粗大ごみにもならなければ燃やされて大気汚染もしません。古くなった畳は、糸を抜いて解体でき、やがては肥料として畑に帰ります。日本人の古くからの知恵が何百年たった今なお有効なのです。